- はじめに
- カンボジアのQRコード決済規格KHQRとは
- KHQRを利用するのに必要なもの
- どこで利用できる?
- カンボジアへ行くならKHQRは必須なのか?
- カンボジア旅行の際に準備したことはこちら
- まとめ
はじめに
カンボジアには、日本のpaypayのようなQRコード決済が国で統一されKHQRとして利用することが可能となっている。
KHQRを利用できると銀行間の決済取引、小売店での支払いやASEAN地域内での国境を超えた銀行間取引やQRコード決済が容易に可能となるようだ。
つまり、カンボジア国内であればキャッシュレスで旅や生活が出来る可能性がある。
そんな便利なKHQRを実際に使ってみたので紹介しようと思う。
カンボジアのQRコード決済規格KHQRとは
KHQRとは日本のPaypayのようなQRコード決済のカンボジアの銀行間共通QRコード規格である。
このKHQRはカンボジア ABA銀行のABA Payが元になっているらしくABA Payが利用できれば基本的にKHQRが利用できるようだ。
例えばカンボジアのセブンイレブンの支払いでABA Payと伝えるとPOS端末のタッチパネルで利用者がABA Payを選択してQRコードを読み取って支払うことが出来る。
KHQRを利用するのに必要なもの
カンボジアの銀行の銀行口座
今回は、Canadia Bank(カナディアバンク)の銀行口座を用意できたのでCanadia Bank appでKHQRを利用してみた。
カンボジアの銀行20行以上が対応しているようだ。
今回利用したアプリ
アプリ利用には、Canadia Bank(カナディアバンク)の銀行口座が必要。
apps.apple.comどこで利用できる?
セブンイレブンなどのコンビニやガソリンスタンド、シェムリアップのアンコールワット遺跡群前にある個人商店、屋台などあらゆる場所で利用可能。
利用する際の目印は、ABA Payや
トンレサップ湖の水上村でも利用可能であった。
筆者は、他に洗濯のために訪れたランドリーでも利用した。
現金を持ち歩かなくとも、スマートフォンと通信が繋がるSIMカードが有れば利用できるのでかなり便利であった。
QRコードは、USD用とKHR用で2種類あり支払いたい通貨のQRコードを確認してスキャンする必要がある。
チャージは不要
銀行口座の残高から直接支払われるため事前のチャージは必要ない。
QRコードを読み取るか提示するかで利用できる。
あらかじめ銀行口座への入金は必要
チャージは不要だが実質銀行口座への入金は必要。
銀行口座の残高が少なければ当然利用できない。
長期滞在でないと入金可能なキャッシュカードは作れなかったので筆者は、入金するには銀行の支店へ行く必要があった。
支店は、プノンペン、シェムリアップはもちろんタイとの国境の町ポイペトにもあった。
タイやベトナム、韓国のQRコード決済とも相互で利用可能
筆者は、タイの自動販売機でコカ・コーラを買うのにKHQRが利用できるか試してみたが、どうやらカンボジア国外でのKHQRの利用には、カンボジアの通貨リエルが利用されるらしくリエル口座にお金が殆ど入っなかったため利用できなかった。
他に考えられることは、筆者がカンボジアから見ると外国人であるため対象外の可能性もある。
調べたところ、現在の方針では、カンボジアの通貨リエル普及のためカンボジア国外でKHQRを使う場合、リエル口座の残高から引き落とされるようでドル口座からの引き落としはできないようだった。
再び渡航することがあればリエル口座に缶ジュース1本買えるくらいのお金を入れて試したい。
カンボジアへ行くならKHQRは必須なのか?
答えはNOと言える。
都市部観光地のレストランなどであれば、クレジットカードが利用でき不便さは感じない。
屋台は基本現金払いだが日本に比べればまだまだ物価が安い。
ドル払いということで円安の今とても抵抗を感じたが、飲食店などの支払いで一人1食あたり高級店でなければ、$2〜$5程度しか利用しないので結局日本で外食するより安い。
物価が高いと感じたのは、外資系のチェーン店やプノンペンのガチ中華街での物価くらいだった。
食事以外の物価も安いので現地か事前に手持ちの現金をドルに両替しておくことで便利に利用できる。
*数ドルの支払いのために数十ドルの銀行口座開設費用やデポジットを入金しておくほうが明らかに無駄である。 *
銀行アプリではないPi PayなるカンボジアのQRコード決済アプリも存在する
Pi Payは元々カンボジアのQR決済アプリとして利用されていたようだ。
利用方法は、銀行口座からチャージして小売店でQRコード決済する方式のようだ。
しかし、現在は各銀行のアプリで同様のことが出来るようなったためかあまり利用されていないようだ。
将来的に日本のQRコード決済も海外で使えるようになると嬉しい
現在は基本的に不可能だが日本のQRコード決済も海外で気軽に使えるようになると嬉しい。
LINE PAYが台湾やタイでクレジットカードを登録することで使えたりもしたが、LineとYahoo! japanが同じ会社になったことでPaypayとサービスが重複するからか日本でのサービスは終了してしまうようだ。
もし、海外で日本のQRコード決済が利用できるようになるとしたらPaypayあたりが有望かなと思っている。
ちなみに、日本にもJPQRと言うQRコード決済の共通規格は存在する。
カンボジア旅行の際に準備したことはこちら
まとめ
カンボジアの銀行口座が用意できたのでせっかくなのでKHQRを利用してみた。
支払い完了までにPINコード入力と最終確認画面が必ずあったりとセキュリティが高い設計になっていると感じた。
現金を持ち歩かなくて良いという点はどこの国へ行っても同様に便利であった。
まさかカンボジアでもほぼキャッシュレスで旅ができたのは貴重な体験だった。
日本のQRコード決済の規格も早く共通化されたらもっと便利になるのにとカンボジアが少しうらやましくなった。