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アンコールワットのあるシェムリアップからバンコクまでバスと鉄道で陸路で移動してみた | カンボジア タイ陸路国境越え

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はじめに

世界遺産のアンコールワット遺跡群を一目見るためにはるばるカンボジアシェムリアップへやってきた。
今回の航空券の都合上、日本への帰国便はタイのバンコクから飛ぶことになっているためカンボジアからタイへ移動する必要がある。
事前に調べたところでは選択肢として飛行機、バスがあった。
筆者の趣味の都合上鉄道を利用したくタイ国内は鉄道で移動することとして旅程を組んだ。
今回は、カンボジア内をバスで移動しタイ国内を鉄道で移動した記録を残す。

カンボジア シェムリアップからポイペト(Poipet)への移動

バス会社のオフィス前でこの車に乗りバスの止まっている駐車場まで移動
バス会社のオフィス前でこの車に乗りバスの止まっている駐車場まで移動

午前8:00のバスでポイペト(Poipet)まで移動。

ポイペトへ行くバスは複数のバス会社が運行しており今回は、バンコクまでの列車に乗り継ぐのに良さそうな時間だった午前8:00のバスを選んだ。
ポイペトまで3時間かかった。

乗車したバスは2階建てのバスだった
乗車したバスは2階建てのバスだった

バス会社はビラックブンタンバス(Virak Buntham Express)を選択

バンコクまで直通のバスにポイペトでおろして貰う形となる。 お値段は、$15だった。
バスの時間により値段が異なるようだった。

Virak Buntham Express
www.vireakbuntham.com

クレジットカードが利用できVISAのエポスカードで支払いを済ませた。

クレジットカードをまだ持っていないということであれば旅行にも最適なタッチ決済にも対応したエポスカードがおすすめだ。
海外旅行に最低限必要な機能を備えているクレジットカード。
さらに年間の利用額に応じてゴールドカードのインビテーションも届く。

カンボジア側はポイペト タイ側はバーンクローンルック

国境の町は非常に賑やかだった。
タイ側には市場が、カンボジア側にはカジノホテルが多数ある。

線路が繋がっていた

現在は、カンボジアとタイの線路がつながっている。
カンボジアのポイペト側は道路のようになっておりトゥクトゥクの待機場所となっていた。
写真の奥に見える鉄橋の先はタイの国内となる。

タイとは線路が2019年に45年ぶりに繋がった
タイとは線路が2019年に45年ぶりに繋がった

徒歩で国境を越える

外国人の出国手続きは、建物の2階で行われる。
昼前に国境を超えたが、カンボジアの出国は建物内で長蛇の列となっていた。
40〜50分ほどで出国手続きを済ませ歩いてタイのイミグレーションに進んだ。

カンボジアのイミグレーション右側の階段を2階に上がると出国手続きができる
カンボジアのイミグレーション右側の階段を2階に上がると出国手続きができる

外国人が通れるイミグレーションはカンボジアもタイも2階にある

国境を超えてタイのイミグレーションについたらエスカレータで2階に上がり入国審査を受ける。
タイ側のほうが流れが良いのか入国審査に並ぶ列はカンボジア側より短く20分程度で入国手続が完了した。
手荷物はこのときは特にチェックされなかったが手荷物確認用の機械は設置されていた。

カンボジアとタイの国境を徒歩で移動する
カンボジアとタイの国境を徒歩で移動する

おおよそ想定通り1時間強で国境を超えてイミグレーションの横にあるタイ国鉄の駅、バーンクローンルック国境駅を目指した。

バーンクローンルック国境駅の入口と看板
バーンクローンルック国境駅の入口と看板

タイ国鉄イースタンライン(東本線)でバンコクへ行く

タイに入国してすぐ右へ曲がると踏切が見えバーンクローンルック国境駅(Ban Klong Luk Border)がある。
以前は、バーンクローンルック国境駅が始発ではなく隣のアランヤプラテート駅が始発だったようだが、現在は、一駅伸びてカンボジア国境のバーンクローンルック国境駅が始発駅となっている。
さらに将来は、バーンクローンルック国境駅からタイ・カンボジア国境を越えてプノンペンまでの直通するかもしれないらしく準備が進められているようだ。
線路のみすでにカンボジア側のカンボジアロイヤル鉄道とつながっている。
いつこの構想が実現するかはわからないがもし繋がったら是非とも鉄道で国境を越えてみたい。

バーンクローンルック国境駅に到着するとすでに客車が留置されており、すでに乗客が車内で席取りをしていた。
機関車はまだ繋がっていなかった。
入口から遠く離れた車両のほうが空いていたので後ろから2両目のカンボジア寄りに席を取った。

タイ国鉄の客車バンコクまで乗車した
タイ国鉄の客車バンコクまで乗車した

車両にもトイレはあるが、ホームにもトイレが設置されている。

切符は列車発車の1時間前から発売開始された

時間通りには窓口は開かず15分遅れで切符の販売が開始された。
今回乗った列車は、14:50(GMT+7)発車の3等客車列車。 早朝発の列車はディーゼルカーのようだ。

切符売り場の様子(切符の発売時間が書かれている)
切符売り場の様子(切符の発売時間が書かれている)

運賃

運賃は49バーツ(2024年10月現在) ととても安い。 ※日本円にして約216円程度(1ドル円142円程度で計算) ただし、3等車のなので非空調で冷房はない。
走行時は風が入ってきて暑さは感じにくかったが、ディーゼル機関車に引っ張られているので7時間近く窓全開だとホテルついたらすぐにシャワーをしっかり浴びた方が良い程度には汚れる。

乗車した列車の座席の様子(非空調)
乗車した列車の座席の様子(非空調)

道中すれ違ったバーンクローンルック国境駅行きのディーゼルカー
道中すれ違ったバーンクローンルック国境駅行きのディーゼルカー

バーンクローンルック国境駅周辺には沢山お店がある

バーンクローンルック国境駅周辺には、バーンクローンルック市場やセブンイレブンや様々な飲食店がある。
筆者は、駅そばの食堂でカオマンガイを昼食に食べ、列車内でのおやつと飲み物をセブンイレブンで調達した。
近くに銀行もあるため両替も可能。

乗車前に食べたカオマンガイ
乗車前に食べたカオマンガイ

バーンクローンルック国境駅近くのセブンイレブン
バーンクローンルック国境駅近くのセブンイレブン

現在は非冷房の普通列車のみ2往復列車が走っている

所要時間は6時間40分程度、遅れを合わせても7時間程度でバンコクまで到着できる。
終点のクルンテープ(フアランポーン)駅まで乗らずラートクラバン駅でエアポートリンクに乗り換えるとより早くバンコク中心地へ到着することもできる。
車内には物売りも来るので食べ物や飲み物の調達には困らなかった。

列車内で物売りから買ったガパオライス弁当は安くおいしかった
列車内で物売りから買ったガパオライス弁当は安くおいしかった

移り変わる美しい景色を眺めながら過ごしていると長いはずの列車旅もあっという間に時間が経ち、終着バンコク クルンテープ(フアランポーン)駅に到着した。

車窓を楽しむ
車窓を楽しむ

タイ バンコクに到着したことでベトナムホーチミンから開始したインドシナ半島3カ国を陸路で移動するカンボジアを横断する旅は無事完了となった。

バンコクまで牽引してくれた機関車
バンコクまで牽引してくれた機関車

シェムリアップからバンコクへの移動でバスと鉄道でかかった費用

トータルでバス18ドルと鉄道49バーツの日本円に直すと約2800円(1ドル円142円程度で計算)ほど掛かった。
バンコクまでバスで移動したほうが費用はもう少しかかるが食事と冷房付きで28ドル程度で移動できるようだ。
実際、ポイペトまで乗った国際バスにも日本人の旅行者が一人でバンコクまで乗車されていたのを見かけた。
今回は趣味で鉄道に乗ることを選択したが次回があるなら快適さと乗換なしで食事付きの手軽さを取ってバスでの直通を選ぶだろう。
逆の経路でも列車に乗りたいとは思うので再び鉄道を選ぶ可能性も十分にある。

まとめ

カンボジアのシェムリアップからタイの首都バンコクまで陸路をバスと鉄道で移動してみた。
バスでの移動は快適で、鉄道は非冷房ではあったが車窓の景色が変化する様を眺めるのが非常に楽しかった。
また、鉄道車内にやってくる物売りの人から飲み物やお弁当を購入できるので事前に買い忘れても調達できるのが安心だった。
飲み物は氷の入ったバケツにペットボトルの水などを入れて売り歩いているので冷えたものが買うことができて飲める。
非冷房の窓が全開の車中は、真夏日の北海道のローカル列車に乗っているようでどこか懐かしかった。
今の日本では出来ない客車列車での旅情を感じる旅が満喫できた。