
- はじめに
- マレー鉄道(KTM)とは?
- 切符の買い方
- マレー半島縦断中のモバイル通信について
- パダン・ブサール(マレーシア)駅の様子
- パダン・ブサール(マレーシア)からクアラルンプール中央まで
- クアラルンプール中央からグマスまで
- グマスからジョホールバル中央まで
- ジョホールバル中央からウッドランズ・トレイン・チェックポイントまで
- 戻りのシンガポールからクアラルンプールへの移動は飛行機を使った
- シンガポールも少しだけ散策
- まとめ
はじめに
マレー半島を鉄道で縦断すべくタイ・バンコクからパダン・ブサール(マレーシア)まで夜行列車で移動してきた。
タイ国鉄の遅延を考慮してマレーシア側で乗車する列車を1本遅らせる判断をしていた。
パダン・ブサール駅からクアラルンプールまでは、KTM ETSと呼ばれる急行列車(特急とも言える)で一気に移動することが出来る。
なお、2025年12月12日以降は、クアラルンプール(KL)とジョホールバル(JB)間、複線電化工事が完了しこちらにもKTM ETS3が走り始めるとのことでダイヤの変更が予想される。
本記事では、KL〜JB間複線電化完了前のダイヤで一気にシンガポールまで乗り継いて移動することができたので記録を残す。
マレー鉄道(KTM)とは?
マレー鉄道(KTM:Keretapi Tanah Melayu)は、マレーシアの国鉄で、クアラルンプールを中心に国内の主要都市やタイ国境方面までを結ぶ鉄道網を運営している。
軌間は、メーターゲージなので1,000mm。
最高速度は、145km/hで高速である。
列車は主に以下の3種類に分かれている。
- KTM Komuter:通勤電車
- KTM ETS:クアラルンプール〜イポー・ペナン方面やタイ国境のパダン・ブサール駅を結ぶ最高速度145km/hの高速急行(特急)列車
- KTM Intercity:長距離列車(寝台列車がある)
本記事は、バンコクからのタイ国鉄南本線を含めたシンガポールまでの鉄道に乗車した記録の一部ではあるが、マレーシア鉄道公社(KTM)が運営している区間の紹介となる。
切符の買い方
KTM ETSの切符は、Webサイトまたは、KTMB appで予約することができる。
日本のクレジットカードも利用することができた。
KTMB アプリが便利
アプリだと、列車の進行方向もわかりやすく、普通席を予約するときに進行方向を向いた席を取りやすい。
iOS (iPhone)
apps.apple.comandroid
マレー半島縦断中のモバイル通信について
筆者は、海外旅行ではahamoを利用している。
月30GBまで、海外であれば一度の旅程で15日間利用可能で通信速度も海外であれば現地キャリアに依存するため快適なため利用している。
今回の旅でもテザリングを含め快適にモバイル通信ができた。
しかし、旅行の時だけ別でSIMカードを契約したいということであれば、eSIMを購入するのがおすすめだ。
国をまたいだ移動となると両方の国に対応したeSIMプランまたはアプリなどですぐに切り替えられる【Saily】
のeSIMがおすすめだ。
※eSIMを利用するにはeSIMに対応した端末が必要。
パダン・ブサール(マレーシア)駅の様子
パダン・ブサール駅は、タイのパダン・ブサール駅とマレーシアのパダン・ブサール駅があり、国境の駅となっているのはマレーシアのパダン・ブサール駅でタイ国鉄の列車もマレーシアのパダン・ブサールが終点となっている。
実際にパダン・ブサール駅に着いたときは、SRT列車からの乗客で入国審査がやや混雑しており、通過まで20分ほどかかった。
20分程度で済んだのはイミグレーションに近い列車の前より出口から降りて早めに並んだからである。
筆者が事前に調べた情報によると、イミグレーションは一箇所にしか無く、マレーシアからタイへの出入国とタイからマレーシアへの出入国が到着列車により切り替えられ、タイミングに寄っては出入国審査まで待たされることもあるようだった。
出国審査と入国審査について
タイ国鉄(SRT)で到着すると、ホームの出口にタイの出国審査があり、出国するとすぐにマレーシアの入国審査があって、入国が完了すると駅の外に出れる。
マレー鉄道(KTM)の改札口は駅の2階にあり少しわかりにくいが、マレーシア側の鉄道に乗り継ぐ場合は案内板に沿って2階へ進むことで迷わなかった。
タイ国鉄とマレー鉄道で改札口の場所が異なるので注意したい。
タイ国鉄へ向かう場合は、逆の手順となる。
切符売り場
切符売り場は、タイ国鉄(SRT)もマレー鉄道(KTM)も2階にある。



改札
KTM ETSの切符は、予約時にメールで送信されてきたPDFに記載または、KTMのアプリで表示できるQRコードになっているので改札機にQRコードを読み込ませることで通過できる。
表記はなかったが、リーダーだけあったのでKTM Komuter(通勤電車)に乗車であればKLのKTM Komuterと同じくクレジットカードのタッチ決済でも乗車できるかもしれない。
ETSは、全車指定席なのであらかじめチケットを予約しておいた安心だ。
筆者が乗車した日は、満席となっていた。


売店や食堂もある
売店や食堂もあるので、待ち時間で食事をした。
通貨は、マレーシアリンギットが基本だがレートは悪いかもしれないが、タイバーツも利用できるようだった。


パダン・ブサール(マレーシア)からクアラルンプール中央まで
バンコクからの寝台列車45列車をパダン・ブサールで下車し、タイの出国審査後マレーシアの入国審査を通過することで、パダン・ブサール(マレーシア)駅を出ることができる。
このまますぐにクアラルンプール(KL)方面の電車に乗り継ぐ場合は、KTMの改札を通ってホームへ行く必要がある。

KTM ETSのチケットについて
筆者は、乗り継ぐ列車を11:05(UTC+8)のETS Platinumのビジネスクラスを予約していた。
この列車(EP 9283)、公式の時刻表には載っておらず、KTMのWEBでの予約時に見つけたのでおそらくマレーシアの連休に向けた臨時列車だったようだ。
ビジネスクラスのチケットは一般車両の倍の額だが、パダン・ブサールからクアラルンプールまで約5時間の乗車をすることと食事や軽食が含まれていることを考えるとコストパフォーマンスに優れると判断し選択した。
チケット代は、205MYR(約7,200円)だった。
今回は、利用できなかったがKLセントラル発の列車だと、駅にビジネスクラス用のラウンジがありそちらが利用できるようだ。
KLから先の乗り継ぎで普通席にも乗車することになるがビジネスクラスに乗ったことが正解だったことは後にわかった。
ちなみに当日は普通車も含めほぼ満席だった。
切符の予約は早めに行いたい。
ビジネスクラスの座席

ビジネスクラスだけあって、座席は、1人席+2人席の配列。
それぞれ独立した座席が配置されていた。
各席にモニターもあり、飛行機に近いサービスが提供されていた。
食堂車も連結されており、車内モニターから、軽食や飲み物を注文することもできる。
今回乗車したビジネスクラスには、食事と軽食も含まれていたので有料のサービスを頼むことはなかった。


ビジネスクラスの各座席にはコンセントもあり、電源には困らなかった。
ただし、コンセント形状が香港などでもおなじみのBF型で240Vなので変換アダプターや機械によっては変圧器を用意しておく必要がある。
最近のモバイルデバイスであれば、幅広い電圧に対応していることが多いので電圧はあまり気にする必要はないかもしれないが念の為確認してほしい。
座席図
今回乗車した車両の非常口の案内などが書かれたしおりが各座席に配置されていた。

ビジネスクラスの食事・軽食
食事と軽食がそれぞれ1度ずつ提供された。




乗り心地
最高速度、145km/hで走ることもあって保線状態もよいのか揺れも少なく乗り心地が良かった。

5時間という長時間の乗車ではあったが車内で作業をしたり、車窓を眺めていたらいつの間にかクアラルンプールに到着した。
クアラルンプール駅のホームの運用は面白く、下車用のホームと乗車用のホームが別れていた。
乗車していた列車は、グマス行きではあったがグマスで乗り継ぐ予定の列車が深夜2時の列車となるため、しばらくクアラルンプールで時間を潰してから改めてグマスへ向かうこととしていた。

クアラルンプールでは、とりあえず繁華街のブキッビンタンへ行き旅の疲れをマッサージで癒やしたり食事をするなどをした。
クアラルンプールを訪れたのは初めてでありイマイチ勝手がわからず、どこに行けばいいかも迷ってしまった。
クアラルンプールには、シンガポール到着後再び戻ってくる予定なので下見程度にして次の列車の時間までゆっくり過ごすことにした。

クアラルンプール中央駅の改札は複雑
クアラルンプール中央駅の改札は複雑で列車種別ごとに改札口が分かれている印象だった。
KTM Komuter(KTM コミューター)とKTM ETSで改札口の場所(フロアが違う)が分かれており、案内板をよく確認する必要がある。
KTM ETSの改札は列車毎に改札が行われるため日本のようにいつでも改札口を通れるわけではない。

ちなみに、空港行きの鉄道も各駅停車と急行で改札口が別となっている。
クアラルンプール中央からグマスまで
再び、クアラルンプール中央駅へ戻り、シンガポールを目指して次の列車に乗車した。
21:39発のEG9425でグマスへ向かう。
グマスには、日付変わって00:03分に到着予定だ。
夜通し列車に乗る予定なのと車窓が暗くてあまり見えないのでなるべく睡眠を取ることにした。
乗車時間は、約3時間半。
列車は、グマスよりも先へ行くが、次に乗り継ぐ列車がグマス始発なのと駅前にファミリーマートがあるので夜食の調達もたやすいのでグマスで乗り継ぎをした。
この列車もビジネスクラスがあれば少し課金してでもそちらの席を取ればよかった思ったのは、普通車の座席の幅は思っていたよりも狭く、隣に座った人が座ってるときに何故か足を大きく開くタイプの人だったため非常に座席が狭く感じた。
異国の地でもあるので穏便に窓側で小さくなって過ごすこととした。
ウトウトしていると列車は、グマスに到着した。
このグマス駅マレー鉄道東海岸線との分岐駅でもある。
乗り継ぎではあるが必ず一度改札から出る必要があるようだ。


KTM ETSの普通車の座席
ETSの普通車は集団見合型シートとなっている。
C号車には、軽食や飲み物が購入できるビュッフェがある。



グマス駅周辺について

このファミリーマートにはイートインスペースがある。
次の列車を待つのに利用しようか悩んでいたら、座席が片付けられてしまった。
どうやら深夜は利用時間に制限があるようだった。
駅にも商店がありそこでも食べ物や飲み物を調達することができる。
ものは試しと店頭に並んでいたハンバーガーを買って食べてみた。

このハンバーガー筆者的には好みな感じで良かった。
深夜なのであまりふらつくのは良くないかもしれないが少しだけ駅周辺を散策した。

グマス駅の横には旧駅舎を利用した博物館があった。
深夜なので中には入らなかったが、外からも見学ができた。


真っ暗な駅周辺を少し散策したあとは、駅に戻り待合スペースで次のジョホールバルセントラルまでの列車を待つこととした。
本当に暗いので、あまり散策はおすすめしない。



筆者が乗車する列車の前に、東海岸線の列車がありその列車を待つ人が結構居り駅は結構賑わっていた。
深夜まで駅の商店が開いていたのもこの列車があるからかもしれない。
グマスからジョホールバル中央まで
深夜01:30過ぎ、やっと改札が開始されホームへ向かった。
乗車予定の列車は、02:00発のジョホールバルセントラル行きの客車列車だ。
ジョホールバルには、06:25に到着する予定だ。

ホームが仕切られており機関車の正面には行くことができなかった。


筆者が乗車した、2025年09月は客車列車が走っているがこの区間もジョホールバルまで複線電化が2025年末に完成しETS3(急行電車)が走るようになり、将来的に3時間半でクアラルンプールとジョホールバルを結ぶようになるとのことだった。
今回この行程を組んだ理由は、本記事を書くためでもあるが複線電化前にこの区間に乗っておきたかったのもある。
約4時間半の乗車時間かつ深夜で景色も見えにくいのでゆっくり休むこととした。
数時間後、起きるとジョホールバルの手前まで列車は到着していた。

ジョホールバル中央からウッドランズ・トレイン・チェックポイントまで
ジョホールバルセントラル駅では、次に乗車するシンガポールのウッドランズ・トレイン・チェックポイント駅までのシャトルトレインの予約時間は、10:00発の列車でしばらく時間があった。
この時間になった理由は、切符を抑えたタイミングが少し遅く一番早く乗れる列車がこの時間しかなかったためだ。
今回は、運よくシャトルトレインに乗車できたが、列車本数が少ないのとすぐに切符が売り切れることが多いようだ。
運賃が、ジョホールバル→ウッドランズ・トレイン・チェックポイントが5MYRで逆向きが5SGDとなっており、筆者が乗車した方向は運賃が安いのも影響しているかもしれない。
そこで、時間があるので駅周辺を散策して見ることとした。
旅程を組んでいるときにクアラルンプールまでの移動をジョホールバルのセナイ国際空港を使うかシンガポールのチャンギ国際空港を使うかで迷っていた。
結果的にチャンギ国際空港を使ったのだが、不安要素としてセナイ国際空港までのアクセスの情報がイマイチ掴みきれなかったからだ。
そこで、せっかくジョホールバルにいるので誰かの役に立てばと調べてみた。
一通り散策したら駅に戻り、KFCで朝食にナシレマを食べてしばらく作業をして時間を潰すことにした。

改札について
なお、列車の発車時刻は10時だが、出国審査を受ける必要があるため20分前には改札を通る必要がある。 初めての体験だったので改札があく30分前には改札前にいるようにした。





車窓から見える3本のパイプラインは、2本がマレーシアからシンガポールが買っている原水のパイプで、1本がシンガポールで作った上水道をマレーシアに売っているそうだ。
乗車時間は5分程度であっという間にウッドランズ・トレイン・チェックポイント駅に到着した。
シンガポールに入国
マレーシア側と違い、ウッドランズ・トレイン・チェックポイント駅は、すぐにイミグレーションがありホームも含め撮影が禁止となっている。
列車降車後は、徒歩へホームに併設のイミグレーションへ向かう。
シンガポールの入国にはあらかじめSG Arrival CardをWebで入国情報健康申告書を提出しておく必要がある。
到着日の3日前から申告ができるので忘れないように申告しておきたい。
シンガポール入国後
無事、シンガポールへ入国したあとは、ウッドランズ・トレイン・チェックポイント駅から乗り換えの出来る地下鉄駅は無いため、バスでMRTのウッドランズ駅へ移動した。
以上で、タイ・バンコクから続く線路を乗り継いで、シンガポールまでのマレー鉄道縦断が完了した。
戻りのシンガポールからクアラルンプールへの移動は飛行機を使った
今回の旅は、シンガポールで終わりではなく、まだまだ続き通過したクアラルンプールへ行くことも目的としてる。
そのため、シンガポール散策後は、クアラルンプールまで飛行機で戻ることにしていた。
到着した日にマレーシアへ戻ることにしていたのはシンガポールの宿泊費が高いから。
どの航空会社に乗るかは少し悩んだが、この日一番安かったスクートに乗ることとした。
シンガポールも少しだけ散策
なお、シンガポールでは、以前訪れたときに喫食が叶わなかった、マクスウェルフードセンターにある阿仔海南鶏飯で海南鶏飯を食べることを目的の一つとしていたが事前に何も調べていなかったのもあるが悲しいことに訪れた日はマクスウェルフードセンターが大掃除で休業している日だった。

代わりに徒歩で行けるチャイナタウンにあるホンリム・マーケット&フードセンターで海南鶏飯にバクテーとたくさん食べた。

何を食べるかすごく迷ったが、定番の料理を食べることとした。



肉骨茶(バクテー)は、スープはもちろん美味しいが肉がたくさん入っていて非常に満足度が高かった。
肉骨茶(バクテー)にドハマリしてこのあと渡航したカンボジアでまで肉骨茶(バクテー)を食べる始末だった。
まとめ
2回に分けて、タイ・バンコクからマレー半島を縦断してシンガポールまで鉄道で移動してきた。
前年に旅した、ホーチミンからカンボジア経由のバンコクまで陸路の旅を合わせるとベトナムからカンボジア・タイ・マレーシア・シンガポールと5カ国を陸路で移動することができた。
次は、シンガポールから少しルートを変えてか変えないでか北に向かって、ラオス・中国へと移動してみたいと考えている。
2025年現在、タイ・カンボジア間の陸路国境は閉じているのでこのあたりを再び鉄道で旅をするとなると必然的にラオス方面になるだろう。
ただ、ただ、移動する旅なので好みは分かれると思うが筆者は、こういった旅が好きなので今後も似たようなことを続けていくと思う。

