
はじめに
ベトナムではここ数年、配車アプリによる移動が旅行者の定番手段になりつつある。
代表的なアプリは「Grab」や「Be」などが有名だが、2023年ごろから登場した新しいサービスが「Xanh SM(サンエスエム)」だ。
Xanh SM(サンエスエム)は、すべての車両がEV(電気自動車)で運行されているのが最大の特徴。
ベトナム国内でEVを生産している「VinFast(ビンファスト)」社の関連会社が運営しており、ホーチミンやハノイなど主要都市を中心に急速に拡大している。
今回は実際にホーチミン市内とハノイ市内でXanh SMを利用してみたので、アプリの登録方法や配車の流れ、Grabとの違い、乗り心地などをまとめて紹介する。

配車アプリXanh SMとは?
Xanh SM(英語名:Green and Smart Mobility)は、ベトナム最大の企業グループ「VinGroup(ビングループ)」傘下のEV配車サービス。
VinFast製の電気自動車を使って運行しており、環境にやさしい移動手段として注目を集めている。
現在はハノイ・ホーチミン・ダナン・ハイフォンなどの大都市でサービスを展開中。
車両はすべて鮮やかな青緑色に統一されており、街中でもすぐに見つけられるほど存在感がある。
主な特徴
- 全車EV(電気自動車):排気ガスゼロ、静かで快適な乗り心地
- アプリは英語対応:旅行者でも使いやすい
- 料金は事前に確定:Grab同様、見積もり制で安心
- 支払い方法:現金・クレジットカード・電子ウォレット対応(地域による)
アプリの初回登録時は、支払い方法が現金なっていることがあるのでクレジットカードを利用したい場合は、必ず配車予約時の支払い方法がクレジットカードになっていることを確認した方が良い。
筆者は、確認を忘れて初回乗車時、危うくお金を払い忘れそうになった。
運転手が支払いがキャッシュだよと教えてくれてしっかり支払えた。

車種ラインナップ
主にVinFastが製造する以下のEVが使われています。
- VF e34(SUVタイプ)
- VF 5 Plus(コンパクトタイプ)
- VinFast eScooter(一部エリアで電動バイクも運行)
どの車両も比較的新しく、車内はクリーンで静音性が高いのが印象的だ。
どの車もスクーターも新しいからかGrabに比べて清潔感があり、EVらしい滑らかな加速が特徴となっている。


アプリの登録方法と使い方
アプリの入手方法
Xanh SM: Book EV Ridesのアプリは、Google PlayストアおよびApp Storeの両方から無料でダウンロードできる。
アプリ名は「Xanh SM」で検索するとすぐに見つかる。

アプリを起動すると、まず言語選択画面が表示される。
英語が選択可能なので、旅行者でも問題なく操作が出来るだろう。
Xanh SM iOS版
apps.apple.comXanh SM android版
電話番号認証(WhatsApp必須)
初回利用時には電話番号の登録が必要だ。
日本の電話番号でも登録が可能だが、パスコードがWhatsAppで届くため、WhatsAppの登録も必要だ。
海外旅行をよくするのなら、宿やドミトリーとのやり取りがWhatsAppの場合があるので入れておいてもよいだろう。
WhatsApp iOS版
apps.apple.comWhataApp android版
ピックアップ地点と目的地の指定
ログイン後、地図上で「現在地」と「目的地」を入力する。
Grabと似たUIで、ピンを動かして位置を微調整することも可能だ。
目的地を指定すると、料金の見積もりが自動で表示される。
この時点で運賃が確定するため、ドライバーとの交渉は不要となってる。
ただし、下車後にサービスが良ければチップをアプリから払うことも出来る。
このあたりもGrabとほぼ同じ仕組みだ。

支払い方法の選択
支払いは地域によって異なる場合があるが、基本的には以下の3種類が利用可能だ。
- 現金(Cash)
- クレジットカード/デビットカード登録
- 電子ウォレット(MoMo、ZaloPay など)
筆者は、クレジットカードを登録して利用した。
現金でも良いが運転手側にお釣りがないことがあるので提示された金額以外を支払いたくないならクレジットカードでの支払いをおすすめする。

配車の流れ
「Book now」をタップすると、近くの車両を自動で探しはじめる。
Grabよりやや車両数は少ない印象だが、ホーチミンとハノイの中心部では2〜5分ほどで確定することが多かった。
ドライバー情報(名前・ナンバー・車種)が表示され、リアルタイムで接近状況が確認できる。
このあたりもGrabとほぼ同じだ。

ハノイで利用した際は、白色のEV車が配車された。
実際に乗ってみた
今回はホーチミン市1区のサイゴンバスターミナル付近から、タンソンニャット国際空港 第3ターミナルまでおよそ8kmの距離で利用した。
普段は、路線バスでタンソンニャット国際空港へ向かうことが多いが、次の路線バスの時間まで時間がありそうだったのと、新しくオープンした第3ターミナル行く予定だったため新ターミナルを散策したく早めに空港に到着したかったのでXanh SMを使ってみた。

車体は写真のように鮮やかなブルーグリーン。
車両には「Xanh SM」のロゴと「VinFast」のエンブレムがあり、街中でもかなり目立つ。
バイクを呼んでも電動スクーターがやってくる。
筆者は、ハノイではGrabを利用せずXanh SMを利用した。
乗車してみた感想
- 車内は非常に静かで、信号停止時は無音。Grabの一般車より明らかに快適
- シートも新しく、車内の清潔感が高い
- ドライバーは制服を着ており、英語は簡単な単語レベルだが丁寧な印象
- アプリ上のルート案内通りに走行し、寄り道や遠回りはなし

料金について
この区間での料金は約67.000ドン(約400円)だった。
Grabとほぼ同等か、わずかに安い程度。
混雑具合や時間帯によって金額は異なるのであくまで参考値としてみてほしい。
EV車なのにこの価格はかなり良心的と感じた。
支払いは登録しておいた日本のクレジットカードで完了し、領収書(E-Receipt)はアプリ内から確認できた。

乗車中に早くも評価することもできる。
日本と違い、とりあえず目的地まで到着できたら★5をあげてほしい。
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まとめ
- Xanh SMは静かで快適なEV配車サービス
- Grabと同じ感覚で使え、アプリも英語対応で操作しやすい
- 料金も明朗で、短距離移動にぴったり
- まだ対応エリアは限られるが、今後拡大が期待される
- 旅行者であってもクレジットカードが登録でき利用できた。
環境にやさしい新しい移動手段として、 ベトナム旅行の際は一度試してみる価値があるのではないだろうか。
筆者が特に気に入ったのは、バイクタクシーの方。
Grabバイクでは、どうしても後部座席ではバイクの排気ガスが気になっていたが、Xanh SMは必ず電動スクーターが来るので騒音も少なく排気ガスもない状態で快適に移動できた。
もし、ベトナム旅行でGrabなど配車アプリを使う機会があるならXanh SMも選択肢に入れてみてはいかがだろうか?

