
※本記事の「中国銀行」はBank of China(中国银行)を指します。日本の岡山県に本店を置く株式会社中国銀行とは別の金融機関です。
- はじめに
- 口座開設時に必要なもの
- 深圳での口座開設(1回目・つまずき)
- 上海での解決(2回目・全開通)
- アプリログイン認証のトラブル(同日3回目)
- 口座開設・アプリ登録完了後できること
- ATMでの現金入金について
- 今回のケースからの開設難易度の評価
- WeChat Pay・AliPayの基本的な使い方
- まとめ
はじめに
中国でWeChat PayやAliPayにクレジットカードを登録して使う方法は一般的になってきた。
しかし、クレカ登録では3〜4%前後の手数料が毎回かかる。
Bank of China(中国銀行)の口座を開設してWeChat Pay・AliPayに紐付ければ、手数料なしでQRコード決済が使えるようになる。
2026年現在外国人旅行者でもBank of China(中国銀行)の口座は開設できる。
ただし、筆者は一筋縄ではいかなかった。
今回は、実際に深圳・上海で口座開設を試みた記録を、トラブルも含めて実際に起きたことを紹介する。

口座開設時に必要なもの
| 必要項目 | 内容 |
|---|---|
| +86番号 | 中国キャリアのSIM(必須)とSMSが受信できるスマートフォン |
| パスポート | 日本のパスポート(有効なもの) |
| マイナンバー | マイナンバーカードまたは通知カード |
| 中国元の現金 | 口座開設時に入金するお金と手数料(5元) |
| 住所 | 滞在中のホテルの住所で可だった |
+86番号(中国の電話番号)について
中国の銀行口座開設には中国キャリアの+86番号が必須だ。
香港SIMや日本SIMでは不可となっている。
筆者は2019年に作った月38元で維持してる中国移動(China Mobile)のSIMを利用した。
過去にも銀行口座開設にはチャレンジしており、その時に作った電話番号だ。
電話番号とパスポートがしっかり紐ついている必要がある。
確認方法は、中国移動アプリにログインして身分証が登録されているかを確認する。
2019年当時は、ビザなしの口座開設は門前払い状態だった。
旅行者が+86番号を取得する方法としては「中国移動が日本でサービスしているチョコシム」という選択肢がある。
チョコシムを利用して深圳の招商銀行で口座開設した方の事例はこちらのnote記事が参考になる。
筆者はチョコシムは未検証のため詳細はリンク先を参照してほしい。

深圳での口座開設(1回目・つまずき)
2024年頃から、再びビザなしでも銀行口座開設が可能となった情報を聞いてはいたが半信半疑で、まず日曜日に営業していた2支店ほど周って受付で聞いてみたところ、どちらも即答で作れると案内された。
大抵の銀行では入口に受付カウンターがあり、まずはそこで相談をする。
筆者は夕方に相談に行ったため当日は手続きができず、帰国日にしていた翌日朝に予約をして手続きを行った。
中国銀行(Bank of China)の深圳にある某支店の窓口を訪れ、口座開設を申し込んだ。
深圳は外国人が多いエリアのためか、英語が通じるスタッフが居り意思疎通がしやすかった。
ただし日本語での会話は基本不可で、翻訳アプリ(Google翻訳・DeepL)を使いながらの手続きとなった。
必要書類はパスポート・マイナンバー・+86番号の3点で、その他の書類は現地で記入した。
住所欄は滞在中のホテルの住所を書いた。
年収なども細かく書類に書く必要があり何度か、必要に応じてサインも行った。
手続き時間は待ち時間を含め約1時間半ほどだった。
口座自体は開設できたものの、電話番号認証がうまくいかずWeChat PayとAliPayへの登録ができないまま帰国してしまった。

写真は無いが、手続書類に2023年版と書かれていたので、おそらく2023年頃にシステムが変わって、ビザなしの外国人でも銀行口座開設が再び可能となったようだった。
なお、帰国日に手続きを行ったせいで確認を怠り、後に複数回支店へ足を運ぶことになった。
上海での解決(2回目・全開通)
後日、上海を訪れた際に改めてWeChat PayとAliPayへの登録の解決を試みた。
訪れたのは週末だったため、まず土日も営業しているBank of China支店を百度地図(Baidu Maps)またはAmap(高德地图)で検索した。
百度地図の方がPC版でも営業時間が見やすかった。
中国の銀行は土日で営業していて手続きの出来る支店がある。
個人であればMap上や店頭の営業時間の”对私”に週六または週日が含まれていれば土日も営業している可能性が高い。
ただし、銀行口座開設の場合、あらかじめ予約が必要な支店もあるようなので短期滞在であればなるべく営業開始直後に訪れたい。
実際に営業していて受け付けてくれるかは銀行側の受付状況で変わるため実際に行ってみて聞いてみるしかない。
Google Mapsは中国本土では実用的でないため、この2つのアプリが頼りになった。
支店を訪れ、深圳で口座を開設したがWeChat Pay・AliPay・Apple Payへ登録が出来ない旨を入口にいる銀行員に伝え、手続きが可能かを聞いた。
営業開始ともに飛び込んだからかすぐに窓口へ案内された。
対応してくれた銀行員が素早く丁寧に手続きを進めてくれて、結果30分以内にWeChat Pay・AliPay・Apple Payへの登録が全て完了した。
やはり、電話番号認証がうまく出来ていなかったようだ。

アプリログイン認証のトラブル(同日3回目)
全て解決したと思って支店を後にしたが、数時間後にBank of Chinaのアプリにログインしようとしたところ、パスポートでは認証できずログインできないことが判明した。
同じ日に再び同じ支店を訪れ相談した。
様々な認証手続きを経て、10分程度で無事にアプリへのログインも可能になった。
これらの教訓から、もし、中国で銀行口座開設をした場合は、その場でWeChat Pay・AliPay・Apple Payなどの登録に加え、銀行アプリへの登録もやったほうが良い。
口座開設・アプリ登録完了後できること
口座開設・アプリ登録が完了すると以下が可能になった。
- ATMでの現金入出金(口座開設後)
- WeChat Pay・AliPayへの銀行口座紐付け(口座に入金したお金から手数料なしで決済可能)
- AliPayやWeChat Payのクーポン利用が可能に。
- Apple Payへのカード登録(apple payでの中国の交通カードの発行に必要)
※外国人は、中国国外でのWeChat Pay・AliPayを使った銀行口座からの決済はできない。
※AliPay HKを利用しても、中国の銀行口座での中国国外での決済は出来なかった。

ATMでの現金入金について
Bank of Chinaの口座に現金を入金する際に注意点がある。
- 街中の一般的なATM:100元札のみ受付
- 支店内のセルフサービス端末:5元・50元・100元など細かいお札も入金可能
細かいお札を入金したい場合は支店内のセルフサービス端末を利用するのがおすすめだ。
セルフサービス端末は、支店内に設置されているため土日に利用したい場合は、土日に営業している支店を訪れる必要がある。
セルフサービス端末の存在を知るまで筆者は、街なかのATMで5元や50元札の入金を何度も試してみては失敗するのを、無駄に数カ所のATMで入金を試してしまった。
今回のケースからの開設難易度の評価
★が多いほど難易度が高いとしてる。
銀行員の指示に従えば特別難しいことはなかった。
事前準備と確認次第で難易度は下がる。
| 項目 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|
| 口座開設難易度 | ★★☆ | (複数回来店が必要な場合あり) |
| 必要な準備 | ★☆☆ | +86番号の事前取得と電話番号へのパスポート登録が最大のハードル |
| 言語 | ★★☆ | 英語可(深圳・上海)・日本語不可・翻訳アプリ必須 |
| 英語の通じやすさ | ★★☆ | 深圳・上海は外国人が多いため英語話者スタッフがいる可能性が高い。ただし保証はできない |
| 来店回数 | ★☆☆ | 筆者は開設では深圳1回。その他手続きで上海2回の計3回支店を訪れることになった。 |
※来店回数は筆者の下調べが不十分なせいで難易度が上がったと言える。
※筆者の中国語レベルは、HSK2級程度で知ってる単語の聞き取りと少しだけ文法が分かる程度で会話はほぼ出来ないレベル。
WeChat Pay・AliPayの基本的な使い方
口座開設なしでもクレカ登録で使い始められる。基本的な使い方はこちらで紹介している。
まとめ
- 外国人旅行者でもBank of China(中国银行)の口座開設は可能
- +86番号(中国キャリアSIM)が必須条件
- 必要書類:パスポート・マイナンバーカード・+86番号(筆者は住所がホテルでOKだった)
- 一回で完結しない可能性があるため時間的な余裕を持って臨むこと
- 深圳・上海では英語が通じる可能性が高いが翻訳アプリは必ず用意する
- 口座開設後はWeChat Pay・AliPay・Apple Payへの紐付けが可能になり手数料なしで決済できる
結果として、念願の中国の銀行口座開設ができて、中国国内での決済が便利になった。
用途としては、WeChat Pay・AliPayとApple Payでの交通カードへのチャージ程度だ。
大きなお金を入れたりはしておらず、旅行で使うお小遣いを入れている程度だ。
2026年時点では、口座開設可能だが、中国の情勢により状況は変化するため現地での確認はしっかりしたいところ。
いくつか筆者が引っかかったポイントがこれから口座開設する人の参考になれば幸いだ。