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香港トラム2階建て路面電車完全ガイド|乗り方・クレカ対応・2階最前列を確保するコツを紹介

香港トラム2階建て路面電車完全ガイド|乗り方・クレカ対応・2階最前列を確保するコツを紹介

はじめに

香港島の街並みをレトロに駆け抜ける「2階建てトラム(路面電車)」。
100年以上の歴史を持つこの交通インフラは、単なる移動手段を超えた香港の象徴だ。
かつては「オクトパスカードが必須」「お釣りが出ない現金は不便」と、旅行者にはややハードルの高い乗り物だった。
しかし、クレジットカードのタッチ決済が普及した2026年現在、トラムの利便性は劇的に向上している。
この記事でわかること

  • 香港トラムの料金はいくら?
  • クレジットカードは使える?
  • 乗り方は日本と違う?
  • 2階最前列に確実に座る方法は?

本記事では、最新の支払い方法から、観光客なら絶対に座りたい「2階最前列」を確実に確保するコツまで、実体験を元に詳しく紹介する。

香港トラムの乗り方・運賃・決済対応状況

トラムは現在、物理カードのタッチ決済だけでなくApple PayやGoogle Pay等のコンタクトレス決済に完全対応している。
MTR(地下鉄)と同様、日本のクレジットカード1枚あれば、香港島を東西に気軽に移動することが可能だ。

香港の街並みに溶け込む2階建ての路面電車
香港の街並みに溶け込む2階建ての路面電車

香港トラムの運行時間と本数

  • 運行時間:おおよそ6:00〜24:00頃
  • 運行間隔:2〜5分間隔

深夜帯は本数が減るため注意。
始発・終電は系統によって若干異なるため、深夜利用の場合は公式サイトで確認しておきたい。

www.hktramways.com

トラム運賃表(全区間一律)

区分 運賃(HK$) 日本円換算(目安)
大人 3.3 約65円
子供 (3歳〜12歳未満) 1.6 約32円
高齢者 (65歳以上) 1.5 約30円

Visaユーザーはお得に乗れる

Visaのタッチ決済限定で、トラムの運賃が「1HK$割引」になるキャンペーンが実施されている。

通常3.3HK$の運賃が実質2.3HK$(約45円前後)となる。物価高が続く香港において、この割引率は非常に高い。タッチ決済に対応したVisaカードを所有しているなら、オクトパスよりも優先して使うのが賢い選択だ。

www.hktramways.com

※割引には1日あたりの上限があるため、割り引かれなかった場合は1日の割引上限に達している。

支払い方法の一覧

決済手段 対応状況 備考
Visa / Mastercard タッチ決済対応。最もおすすめ
JCB / Amex 主要ブランドはほぼ網羅されている
オクトパス (八達通) 従来通りのスタンダードな方法
Apple Pay / Google Pay スマホ・ウォッチ決済共にスムーズ
現金 お釣りが出ないため、小銭がない場合は非推奨

香港トラムの主要運行系統(区間)一覧

運行系統(西側 ↔ 東側) 主な経由エリア 備考
上環 (西港城) ↔ 筲箕湾 中環、湾仔、銅鑼湾、北角 観光に最も便利な主力路線
ケネディタウン ↔ 筲箕湾 上環、中環、金鐘、太古 香港島をほぼ全走破するロングコース
ケネディタウン ↔ ハッピーバレー 上環、中環、金鐘 競馬場(ハッピーバレー)へ向かう路線
ハッピーバレー ↔ 筲箕湾 銅鑼湾、北角、太古 競馬場から東側エリアへ向かう路線
石塘咀 ↔ 北角 上環、中環、湾仔、銅鑼湾 北角の市場(ループ線)へ行く系統
石塘咀 ↔ 銅鑼湾 上環、中環、湾仔 繁華街エリアで折り返す短距離便

香港トラムでは電停名が英語+広東語表記のため、通信が不安定だと迷いやすい。
Googleマップが常時使える環境は必須だ。
トラムは停留所の間隔が短く、降車タイミングの判断にGoogleマップが非常に有効だ。
トラム移動中もGoogleマップは必須。香港で使えるKLOOKのeSIMはこちら。

行き先選びのポイント

トラムの前面と側面の行き先表示を確認する際、特に初心者が注意すべきは「ハッピーバレー(跑馬地)行き」だ。
この系統は途中でメインの東西路線から南側に分岐するため、銅鑼湾より先(北角・太古方面)へ行きたい場合にこれに乗ってしまうと、競馬場付近で一度降ろされることになる。

目的地が北角より先なら、「Shau Kei Wan(筲箕湾)」または「North Point(北角)」と表示された車両を選ぶのが正解だ。

混雑について

信号の兼ね合いで車両が固まって動いていることもある、この場合、先頭の車両はかなり混雑しているのであとに続く車両に乗った方が良い。

所要時間の目安:移動効率よりも「景色」を楽しむ

トラムの速度は時速15〜20km程度と、自転車並みにゆっくりだ。
信号待ちや停留所の間隔も短いため、移動効率ではMTR(地下鉄)に完敗する。

  • 中環(セントラル) ↔ 銅鑼湾(コーズウェイベイ): 約25〜30分
  • 上環 ↔ 北角(ノースポイント): 約45〜50分
  • 端から端(ケネディタウン ↔ 筲箕湾): 約1時間30分以上

急いでいる時はMTR、香港の喧騒を2階席からゆっくり眺めたい時はトラム、と使い分けるのがスマートな旅のコツだ。

香港トラムの正しい「乗り方・降り方」

2階建てトラムのルールは、香港の路線バスや日本の多くの路面電車とは「逆」になっている。
この流れを覚えておかないと、降車時に戸惑うことになるので注意したい。

乗車:後ろのドアから乗る

2階建てトラムに乗る際、乗車時のタッチや支払いは不要だ。車両後部の回転バーを押し通るか、スライドドアからそのまま乗り込む。

降車:前のドアで決済して降りる

目的地に着いたら、運転席横にある決済リーダーにカードやスマホをタッチして降車する。 運賃は全区間一律(3.3HK$)のため、タッチは降りる時の1回だけで完結する。

トラム降車口の決済リーダー
トラム降車口の決済リーダー

特等席を確保する!「2階最前列」に座るには

観光客がトラムに乗るなら、やはり2階最前列からのダイナミックな眺望を楽しみたい。
この特等席を確実に確保するためのポイントを整理した。

1. 始発停留所から乗車する

セントラル(中環)などの途中駅から乗って最前列が空いていることは稀だ。
確実に座るなら、以下の始発駅から乗るのが鉄則。

  • ケネディタウン(堅尼地城):西側の終点
  • 上環(西港城 / Western Market):観光に便利な始発駅
  • シャウケイワン(筲箕湾):東側の終点
  • 北角(ノースポイント) :ループ線での折り返し。

筆者のおすすめは、北角からの乗車。
北角行きの列車は、終点到着後、必ず一度乗客を全員下ろすため、始発待ちの列に並べば、ほぼ確実に2階最前列を確保できる。

北角行きの2階建て路面電車
北角行きの2階建て路面電車

2. あえて1本見送る

トラムは数分間隔で次々とやってくる。目の前の車両が混んでいれば無理に乗らず、次の車両の先頭で待機しよう。
乗車開始と同時に2階へ上がれば、かなりの確率で最前列を確保できる。

3. ハッピーバレー(跑馬地)行きに注意

行き先表示に「Happy Valley」とある系統は、途中でループ線に入ってしまう。
ビル群の隙間をすり抜けるメイン路線の景色を楽しみたいなら、行先表示を確認して「Kennedy Town(堅尼地城)」や「Shau Kei Wan(筲箕湾)」行きを選ぼう。

観光客におすすめの絶景区間

筆者が特におすすめするのは、上環(Western Market)〜銅鑼湾(Causeway Bay)の区間だ。
超高層ビルがそびえ立つセントラルの中心部から、生活感あふれるワンチャイの市場横を通り、繁華街のコーズウェイベイへと景色が目まぐるしく変わる。これこそが香港トラムの醍醐味だ。
トラムを下車した後も地下鉄(MTR)駅が近く移動にも困りにくい。

また、銅鑼湾よりさらに先、北角エリアを越えて柏架山道電停または、船塢里電停で下車して5分ほど歩くとフォトスポットで有名なモンスターマンションへもアクセスできる。

モンスターマンションの目の前に銅鑼湾・上環方面の柏架山道電停がある
モンスターマンションの目の前に銅鑼湾・上環方面の柏架山道電停がある

トラム沿線の観光スポットを巡るなら、入場券がセットになった「Klookパス」が圧倒的にお得だ。

ローカルな雰囲気を味合うなら北角のループ区間もおすすめ

特に、北角の市場(春映街)の中をトラムが突き進む景色を2階最前列から眺めるのは、香港で最もエキサイティングな体験の一つ。
時間に余裕があるなら、あえて北角行きに乗ってみることを強くおすすめする。

北角のループ線は単線でローカルな街並みを進む
北角のループ線は単線でローカルな街並みを進む

下車準備は早めに

2階最前列に座っている場合、目的地の停留所が見えてから階段を降り始めるのでは間に合わないことが多い。
トラムの階段は狭くて急だ。
「目的地の1つ前の停留所」を通過したあたりで1階へ降りておき、出口付近で待機するのがスマートな乗り方だ。

よくある質問(FAQ)

トラム利用時に旅行者が抱きがちな疑問を、実際の状況を元に整理した。

Q. クレジットカードは何回タッチすればいい?
A. 降車時の1回のみ。
トラムは全区間一律運賃のため、乗車時のタッチは不要。降りる際に運転席横のリーダーにかざすだけで決済は完了する。

Q. 大きなスーツケースは持ち込める?
A. 物理的には可能だが、ラッシュ時は避けるのが賢明だ。
トラムの乗降口や車内通路は非常に狭い。特に後ろの乗車ドアにある回転バーを荷物を持って通り抜けるのは困難を極める。大きな荷物がある場合は、無理せずMTRやタクシーを利用すべきだ。

Q. ベビーカーは利用できる?
A. 利用可能だが、2階へ上げるのは現実的ではない。
1階の通路も狭いため、ベビーカーは畳んで持ち込むのが基本となる。また、車内の階段は非常に急で狭いため、子供を抱えたまま2階へ上がるのは推奨されない。1階後方のスペースを確保するのが安全だ。

Q. 九龍側(チムサーチョイ等)でも乗れる?
A. 乗れない。トラムは香港島側のみの運行だ。
スターフェリーやMTR(地下鉄)で香港島側(中環や上環など)へ渡ってから乗車する必要がある。

まとめ

2026年現在、香港島におけるトラムの利便性は、キャッシュレス化によって格段に上がった。
オクトパスの残高を気にせず、手持ちのタッチ決済に対応したクレジットカード1枚で、2階最前列から香港の街並みを楽しむことができる。

もはやトラムは古い乗り物ではなく、最も手軽に香港を体感できる「最新の観光インフラ」だ。
次回の香港渡航では、地下鉄の移動だけでなく、ぜひ一度トラムの2階に上がって、香港の風を感じてみてほしい。

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