
- はじめに
- 結論:ソウルの地下鉄・バスはApple PayのT-moneyで利用できる
- Apple Pay用T-moneyカードの発行方法とエクスプレスカード設定の注意点
- 【重要】Apple PayのT-moneyにチャージできる場所と、できない場所
- なぜWOWPASSのT-moneyを使わないのか
- 2026年版:iPhoneユーザーの移動プロトコル
- 旅行者がApple PayのT-moneyを使う場合の注意事項
- まとめ:物理カードからの脱却
はじめに
2026年現在、韓国ソウル旅行の公共交通の決済手段は進化が始まっている。
かつては物理カードのT-money(交通系IC)が必須だったが、今はiPhoneのApple PayのT-moneyも利用が可能だ。
しかし、旅行者は日本のモバイルSuicaやモバイルICOCAなどのようにアプリからのチャージはできない。
さらに、駅の券売機は「どれを使うか」を選ばないとチャージできないことがある。
今回は、日本円ゼロ旅で判明した「Apple PayのT-money」を使いこなすためのチャージ機械の見極め方とT-moneyの物理カードを使わないモバイル完結のノウハウを紹介する。
結論:ソウルの地下鉄・バスはApple PayのT-moneyで利用できる
ソウルの地下鉄・バス、コンビニなど、T-moneyが利用できるところであればApple PayのT-moneyが利用できた。
なお、旅行者がチャージするには韓国の駅やコンビニで現金を使ってチャージする必要がある。
※ 実際に利用できた場所
- ソウル地下鉄(1〜9号線)
- 市内バス(幹線・支線)
- 空港鉄道A'REX※(各駅停車に乗車可)
- コンビニ(CU / GS25 / 7-Eleven)
※ Apple PayのT-moneyは、駅によっては「チャージできない券売機」が存在するため注意が必要だ。これについてもこのあと説明する。

Apple Pay用T-moneyカードの発行方法とエクスプレスカード設定の注意点
T-moneyアプリでカードを新規発行する手順
Apple Payで使うT-moneyは、Appleウォレット単体では発行できず、公式の「T-moneyアプリ」経由で発行する必要がある。
基本的な流れは以下の通り。
- App Storeから「T-money」公式アプリをインストール
- アプリ内でログイン画面をスキップ後「モバイルT-money」を新規発行

Appleウォレットへの追加を許可

appleウォッチに追加することも可能 Apple PayにT-moneyカードが登録される

この時点では残高は0ウォンだが、韓国の在住者以外は会員登録ができないため、チャージなどはできない。
日本のサービスではないので、日本ではチャージできない。
実際に旅行者がチャージして利用するには、韓国入国後に駅の券売機やコンビニで現金チャージしてからとなる。
仁川国際空港などで韓国出国後はT-moneyが使えなくなるのでなるべく街中で使い切りたい。

エクスプレスカード設定時の注意点(中国本土の交通ICとのみ排他)
Apple PayのT-moneyはエクスプレスカードに対応しており、Face IDなしで改札を通過できる。
ただし注意点がある。
中国本土の交通系ICカードとは排他になる
Apple Payで、
- 深圳通
- 北京交通カード
- 上海公共交通カード など
中国本土の交通系ICカードをエクスプレスカードに設定している場合、T-moneyをエクスプレスカードに設定すると自動的に解除される。

これは、Apple Pay内部で「中国本土の交通IC」と「T-money」が同じカテゴリとして管理されており、同時にエクスプレスカードには設定できない仕様になっているためだ。(どちらもMifareを採用)
香港・日本の交通ICとは排他にならない
以下のカードとは排他にならない。
- 香港のオクトパスカード
- 日本のSuica / PASMO / ICOCA(※どれか1つ)
香港・日本から韓国へ旅行する場合は、エクスプレスカード設定を気にする必要はない。

使い心地はSuica等と変わらず
地下鉄に乗ったり、買い物をしたときのiPhone上の通知もモバイルSuicaなどと似ていた。


【重要】Apple PayのT-moneyにチャージできる場所と、できない場所
日本からの旅行者でも以下の場所なら現金(ウォン)で1000wからチャージ可能だ。
空港なら入国後のコンビニがおすすめ。
| 場所 / 機械 | iPhone認識 | チャージ可否 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 地下鉄(旧型券売機) | ◯ | ✕ | 認識するがチャージ時にエラー |
| 地下鉄改札内(チャージ専用機) | ◯ | ✕ | 認識するがチャージ時にエラー |
| 地下鉄(新型券売機) | ◯ | ◎ | 気候同行カード対応機 |
| GTX券売機 | ◯ | ◎ | 利用可能だった |
| A'REX券売機 | ◯ | ✕ | 認識のみ |
| コンビニ(CU/GS25) | ◯ | ◎ | 最も確実 |
コンビニではT-moneyの画面を見せてチャージと伝えると理解してもらえる。
駅の券売機
ソウル地下鉄の駅には、改札付近に必ず、券売機とT-moneyカードの販売とチャージを兼ねた機械がある。
しかし、すべての券売機が対応しているわけではない。
チャージできる機械・できない機械の見分け方
駅には新旧さまざまな券売機が並んでいるが、以下の挙動を確認した。
チャージが出来た機械
- ソウル地下鉄の新しいタイプの券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)がある、T-moneyカードや気候同行カードが購入できる券売機であればチャージが可能であった。

- GTXの駅券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)があり「Apple PayのT-money」をカードとして正しく認識しチャージが可能であった。

認識はするがチャージが出来なかった機械
ソウル地下鉄の古いタイプの券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)がありiPhoneを認識するがチャージが何度やってもエラーで完了しない。
ソウル地下鉄の改札内にあるチャージ専用機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)がありiPhoneを認識するがチャージが何度やってもエラーで完了しない。

- A'REXの駅券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)があり「Apple PayのT-money」をカードとして正しく認識するが、ソウルメトロの古いタイプの券売機と同じくチャージは成功しない。


- チャージには現金が必要: 2026年現在も、駅の券売機でのチャージは「現金(ウォン紙幣)のみ」となっている。iPhoneを台に置き、物理的な現金を投入することでチャージが完了する。 一部、SamsungPayやApple Pay、クレジットカードの表記のある券売機もあったので現金以外のチャージを試したが、WOWPASSも含めT-Moneyへのチャージはできなかった。
おすすめは「コンビニ」でのチャージ
駅の券売機で「チャージが始まると認識しない」事象に悩まされるより、GS25やCUなどのコンビニで店員さんにiPhoneのT-moneyを提示し、チャージを依頼するのが最も確実だ。
筆者は、最初トップアップ(TOP UP)と伝えたが、伝わらず、チャージと伝えたら理解してもらえた。
なお、韓国語では、「チュンジョン(充電)」と言うようだ。
なぜWOWPASSのT-moneyを使わないのか
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 地下鉄・バス | Apple Pay T-money |
| コンビニ少額決済 | Apple Pay T-money |
| 飲食店・買い物 | WOWPASS |
| 為替レート重視 | WOWPASS |
WOWPASSにもT-money機能は内蔵されているが、物理カードを財布から出す手間や落とすリスクがある。
また、コンビニなどT-moneyの使える場所が多いため少額の決済であれば読み込みも早いT-moneyも便利だった。
- iPhone完結のメリット: 改札でiPhoneをかざすだけで通過でき、残高や履歴もウォレットアプリですぐに確認できる。
- 検証結果: Apple PayにT-moneyを登録しておけば、WOWPASS側のT-money残高を気にする必要がなくなり、管理コストを大幅に削減できる。
Apple Pay T-moneyはミニマリズムの極みだが、1日に何度も地下鉄やバスに乗るアクティブな旅なら、定額制の『気候同行カード』の方が安上がりとなる。
損益分岐点の計算結果はこちらの記事に記載。
2026年版:iPhoneユーザーの移動プロトコル
今回の実体験を経て導き出した、最もスマートな移動手順がこちらだ。
- 日本で準備: AppleウォレットにT-moneyを新規発行・登録しておく。
- 入国後の初動: 仁川空港のコンビニ(CUやGS25等)で、少額のウォン現金を使ってiPhoneにチャージ。
- 移動: 以降、地下鉄・バスはすべてiPhoneをかざすだけでOK。
- 管理: WOWPASSは「飲食店やショッピングの決済用」と割り切り、交通機関はApple Payに一元化する。
旅行者がApple PayのT-moneyを使う場合の注意事項
- T-moneyカードが残高不足の場合、そもそも改札内へ入場できないので注意。
- 最初に改札を通過するときに1回分の初乗り運賃が引き落とされる。
- 初乗り以上の距離(10km以上)乗る場合は下車時に加算料金が引き落とされる。
- Apple PayのT-moneyで乗車した場合、駅の自動販売機などで飲み物を買ってしまい残高が足りなくなると、駅構内改札横のチャージ専用機ではチャージができないため、駅構内のコンビニなどでチャージしない限り出られなくなるので注意。
まとめ:物理カードからの脱却
今回は、Apple PayでのT-moneyカードのチャージ方法を紹介した。
カードをこれ以上増やしたくないという動機であれば、Apple PayでT-moneyを利用するのも良いのではないだろうか。
- チャージできるかは駅の券売機選びで決まる: 非接触対応の最新機を探すか、迷わずコンビニへ。
- 交通はApple Pay、買い物はWOWPASS: 「二刀流」とすると選択肢が広がる。
物理カードを一切出さずに改札を抜けとまるで現地の人かのように振る舞える。
WOWPASSが1枚あれば確かに、旅行はかなり快適に過ごせるが万が一落としてしまったときのためのバックアップとしてこういった手段もあると覚えておくと役立つだろう。

