世界のどこかから

旅とガジェットとカメラのブログ。東南アジア・中国の鉄道旅や陸路国境越え、現地SIM・スマホ決済など、個人手配の旅に役立つ一次情報を紹介するお役立ち情報ブログです。

ソウルの地下鉄・バスはApple PayでOK?T-moneyチャージの機械選びとiPhone完結術 | 韓国

ソウルの地下鉄・バスはApple PayでOK?T-moneyチャージの機械選びとiPhone完結術 | 韓国

はじめに

2026年現在、韓国ソウル旅行の公共交通の決済手段は進化が始まっている。
かつては物理カードのT-money(交通系IC)が必須だったが、今はiPhoneのApple PayのT-moneyも利用が可能だ。
駅の券売機は「どれを使うか」を選ばないとチャージできないことがある。
今回は、日本円ゼロ旅で判明した「Apple PayのT-money」を使いこなすためのチャージ機械の見極め方とT-moneyの物理カードを使わないモバイル完結のノウハウを紹介する。

※2026年3月17日より、旅行者は日本のモバイルSuicaやモバイルICOCAなどのようにアプリからのチャージが出来るようになったので合わせて紹介する。

結論:ソウルの地下鉄・バスはApple PayのT-moneyで利用できる

ソウルの地下鉄・バス、コンビニなど、T-moneyが利用できるところであればApple PayのT-moneyが利用できた。
なお、旅行者がチャージするにはTmoneyアプリ内でApple Payでチャージする他、韓国の駅やコンビニで現金を使ってチャージする必要がある。

※ 実際に利用できた場所
- ソウル地下鉄(1〜9号線)
- 市内バス(幹線・支線)
- 空港鉄道A'REX※(各駅停車に乗車可)
- コンビニ(CU / GS25 / 7-Eleven)

※ Apple PayのT-moneyは、駅によっては「チャージできない券売機」が存在するため注意が必要だ。これについてもこのあと説明する。

ソウル地下鉄の改札機
ソウル地下鉄の改札機

Apple Pay用T-moneyカードの発行方法とエクスプレスカード設定の注意点

T-moneyアプリでカードを新規発行する手順

Apple Payで使うT-moneyは、Appleウォレット単体では発行できず、公式の「T-moneyアプリ」経由で発行する必要がある

基本的な流れは以下の通り。

1. App Storeから「T-money」公式アプリをインストール

MobileTmoney

MobileTmoney

  • Tmoney Co., Ltd
  • ファイナンス
  • 無料
apps.apple.com

2. アプリ内でログイン画面をスキップ後「モバイルT-money」を新規発行

Foreignerをタップすることで次に進める。

Foreignerをタップすることでスキップできる
Foreignerをタップすることでスキップできる

3. Appleウォレットへの追加を許可

appleウォッチに追加することも可能
appleウォッチに追加することも可能

4. Apple PayにT-moneyカードが登録される

登録されたT-moneyはアプリでも見れる
登録されたT-moneyはアプリでも見れる

この時点では残高は0ウォンだが、アプリからTop-upを選択することでapple Payでのチャージも可能だ。
2026年3月17日頃からアプリをアップデートすることで日本にいてもチャージができるようになった。
旅行者が渡航前にチャージして利用することが出来るようになり利便性が向上した。

なお残高は、仁川国際空港などで韓国出国後はT-moneyが使えなくなるのでなるべく街中で使い切りたい。

Apple PayでのT-moneyの詳細表示
Apple PayでのT-moneyの詳細表示

日本のクレジットカードでアプリ内チャージが可能に

2026年3月17日のアップデートにより、Tmoneyアプリ経由でApple Payに登録した日本のクレジットカードから直接チャージができるようになった。

エクスプレスカード設定時の注意点(中国本土の交通ICとのみ排他)

Apple PayのT-moneyはエクスプレスカードに対応しており、Face IDなしで改札を通過できる。
ただし注意点がある。

中国本土の交通系ICカードとは排他になる

Apple Payで、

  • 深圳通
  • 北京交通カード
  • 上海公共交通カード など

中国本土の交通系ICカードをエクスプレスカードに設定している場合、T-moneyをエクスプレスカードに設定すると自動的に解除される。

同時にエクスプレスカードに設定できない場合はアラートが表示される
同時にエクスプレスカードに設定できない場合はアラートが表示される

これは、Apple Pay内部で「中国本土の交通IC」と「T-money」が同じカテゴリとして管理されており、同時にエクスプレスカードには設定できない仕様になっているためだ。(どちらもMifareを採用)

香港・日本の交通ICとは排他にならない

以下のカード(FeliCa)とは排他にならない。

  • 香港のオクトパスカード
  • 日本のSuica / PASMO / ICOCA(※どれか1つ)

香港・日本から韓国へ旅行する場合は、エクスプレスカード設定を気にする必要はない。

エクスプレスカードが増えつつある筆者のApple Pay
エクスプレスカードが増えつつある筆者のApple Pay

使い心地はSuica等と変わらず

地下鉄に乗ったり、買い物をしたときのiPhone上の通知もモバイルSuicaなどと似ていた。

改札を通ったときのiPhone上での表示
改札を通ったときのiPhone上での表示

移動中のiPhone上での表示
移動中のiPhone上での表示

【重要】Apple PayのT-moneyにチャージできる場所と、できない場所

日本からの旅行者でも以下の場所なら現金(ウォン)で1000wからチャージ可能だ。
手数料等を気にしないなら、Tmoneyアプリ内のTop-upからapple payでチャージするのがおすすめだ。 なお、apple payから直接のチャージは出来ず、Tmoneyアプリを必ず利用する必要がある。
現金派の人には、空港なら入国後のコンビニがおすすめだ。

場所 / 機械 iPhone認識 チャージ可否 備考
Tmoney アプリ apple payに登録されたMastercardとAMEX、銀聯カードから可能(VISAは不可)
地下鉄(旧型券売機) 認識するがチャージ時にエラー
地下鉄改札内(チャージ専用機) 認識するがチャージ時にエラー
地下鉄(新型券売機) 気候同行カード対応機
GTX券売機 利用可能だった
A'REX券売機 認識のみ
コンビニ(CU/GS25) 最も確実

コンビニではT-moneyの画面を見せてチャージと伝えると理解してもらえる。

駅の券売機

ソウル地下鉄の駅には、改札付近に必ず、券売機とT-moneyカードの販売とチャージを兼ねた機械がある。
しかし、すべての券売機が対応しているわけではない。

チャージできる機械・できない機械の見分け方

駅には新旧さまざまな券売機が並んでいるが、以下の挙動を確認した。

チャージが出来た機械

  • ソウル地下鉄の新しいタイプの券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)がある、T-moneyカードや気候同行カードが購入できる券売機であればチャージが可能であった。

ソウル地下鉄の駅でよく見かける新型の券売機 Apple PayのT-moneyへのチャージ可能だった
ソウル地下鉄の駅でよく見かける新型の券売機 Apple PayのT-moneyへのチャージ可能だった

  • GTXの駅券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)があり「Apple PayのT-money」をカードとして正しく認識しチャージが可能であった。

GTXの自動券売機 Apple PayのT-moneyにチャージ可能だった
GTXの自動券売機 Apple PayのT-moneyにチャージ可能だった

認識はするがチャージが出来なかった機械

  • ソウル地下鉄の古いタイプの券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)がありiPhoneを認識するがチャージが何度やってもエラーで完了しない。

  • ソウル地下鉄の改札内にあるチャージ専用機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)がありiPhoneを認識するがチャージが何度やってもエラーで完了しない。

ソウル地下鉄の改札内にあるチャージ専用機 Apple PayのT-moneyにはチャージできない
ソウル地下鉄の改札内にあるチャージ専用機 Apple PayのT-moneyにはチャージできない

  • A'REXの駅券売機: 非接触読み取り台(NFCトレイ)があり「Apple PayのT-money」をカードとして正しく認識するが、ソウルメトロの古いタイプの券売機と同じくチャージは成功しない。

A'REXの券売機 Apple PayのT-moneyにチャージが出来るようになっていた
A'REXの券売機 Apple PayのT-moneyにチャージが出来るようになっていた
※2026年04月に確認したところチャージが可能となってた。

A'REXの仁川国際空港に有った機械こちらはApple PayのT-moneyへのチャージは出来なかった
A'REXの仁川国際空港に有った機械こちらはApple PayのT-moneyへのチャージは出来なかった

  • 物理T-moneyカードのチャージは依然として現金が必要: 2026年3月17日から「気候同行カード」に限り駅の新型券売機で日本のクレジットカード決済(VISA/Mastercardのみ)が解禁されたが、Apple Pay版を含む「T-money」へのチャージは依然として現金(ウォン紙幣)のみとなっている。
    クレジットカードの表記がある新型券売機でも、T-moneyへのクレカチャージはできないため注意しよう。

  • 【補足】緊急時の回避策: 2026年3月17日から、駅の券売機で販売されている「1回乗車券(ICカードの切符)」も日本のクレジットカードで購入可能になった。「Apple Pay(T-money)の残高が切れたが、手元にウォンの現金がない!」という緊急時には、クレカで1回乗車券を買ってその場を凌ぐという手段も選べるようになっている。(※ただし、クレカの海外利用手数料とは別に約3.7%の手数料が上乗せされる点には注意)

おすすめは「Tmoneyアプリ」か「コンビニ」でのチャージ

駅の券売機で「認識はするがチャージ完了しない」事象に悩まされるより、アプリでApple Payを介してクレジットカードでさっと払うのが楽。
ただし、クレジットカード海外利用手数料などがかかるため、節約したいならGS25やCUなどのコンビニで店員さんにiPhoneのT-moneyを提示し、チャージを依頼するのが最も確実だ。
筆者は、最初トップアップ(TOP UP)と伝えたが、伝わらず、チャージと伝えたら理解してもらえた。
なお、韓国語では、「チュンジョン(充電)」と言うようだ。

なぜWOWPASSのT-moneyを使わないのか

用途 おすすめ
地下鉄・バス Apple Pay T-money
コンビニ少額決済 Apple Pay T-money
飲食店・買い物 WOWPASS
為替レート重視 WOWPASS

WOWPASSにもT-money機能は内蔵されているが、物理カードを財布から出す手間や落とすリスクがある。
また、コンビニなどT-moneyの使える場所が多いため少額の決済であれば読み込みも早いT-moneyも便利だった。

  • iPhone完結のメリット: 改札でiPhoneをかざすだけで通過でき、残高や履歴もウォレットアプリですぐに確認できる。
  • 検証結果: Apple PayにT-moneyを登録しておけば、WOWPASS側のT-money残高を気にする必要がなくなり、管理コストを大幅に削減できる。

Apple Pay T-moneyはミニマリズムの極みだが、1日に何度も地下鉄やバスに乗るなら定額制の『気候同行カード』の方が安上がりだ。
2026年3月からは気候同行カードのみ日本のクレジットカードで購入・チャージが可能(クレカ会社の海外利用手数料とは別で約3.7%の手数料あり)になった。
「iPhoneだけで完結するT-money」か、「クレカチャージできるが物理カードを持ち歩く気候同行カード」か、自分の旅のスタイルに合わせて選びたい。
損益分岐点の計算結果はこちらの記事に記載。

2026年版:iPhoneユーザーの移動プロトコル

今回の実体験を経て導き出した、最もスマートな移動手順がこちらだ。

  1. 日本で準備: AppleウォレットにT-moneyを発行し、Tmoneyアプリから日本のクレカ(Mastercard・AMEX対応、VISAとJCBは不可)で事前にチャージしておく。
  2. 入国後の初動: 飛行機を降りた瞬間から残高がある状態なので、そのままA'REXやバスの改札へ直行。
  3. 移動: 以降、地下鉄・バスはすべてiPhoneをかざすだけでOK。
  4. 管理: WOWPASSは「飲食店やショッピングの決済用」と割り切り、交通機関はApple Payに一元化する。

旅行者がApple PayのT-moneyを使う場合の注意事項

  • T-moneyカードが残高不足の場合、そもそも改札内へ入場できないので注意。
  • 最初に改札を通過するときに1回分の初乗り運賃が引き落とされる。
  • 初乗り以上の距離(10km以上)乗る場合は下車時に加算料金が引き落とされる。
  • Apple PayのT-moneyで乗車した場合、駅の自動販売機などで飲み物を買ってしまい残高が足りなくなると、駅構内改札横のチャージ専用機ではチャージができないため、Tmoneyアプリからチャージするか駅構内のコンビニなどで現金チャージしない限り出られなくなるので注意。

まとめ:物理カードからの脱却

今回は、Apple PayでのT-moneyカードのチャージ方法を紹介した。
カードをこれ以上増やしたくないという動機であれば、Apple PayでT-moneyを利用するのも良いのではないだろうか。

  • 「アプリでの発行・チャージ」+「Apple Payでの決済」が揃ったことで、ソウル旅行から交通費のための両替という概念がほぼ消失した。
  • 交通はApple Pay、買い物はWOWPASS: 「二刀流」とすると選択肢が広がる。

物理カードを一切出さずに改札を抜けとまるで現地の人かのように振る舞える。
WOWPASSが1枚あれば確かに、旅行はかなり快適に過ごせるが万が一落としてしまったときのためのバックアップとしてこういった手段もあると覚えておくと役立つだろう。

URLをコピーしました。PCへの転送やメモにご活用ください。