
はじめに
映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の舞台として描かれた九龍城砦は、現在は解体され「九龍寨城公園」として整備されている。
最寄り駅はMTR屯馬線の「宋皇台駅」で、B3出口を出てから徒歩約5〜8分とアクセスも良好だ。
今回は、映画を実際に鑑賞し、2025年に現地を訪れた筆者が、九龍城砦の現在の様子と、最短・分かりやすい行き方、期間限定展示の見どころを写真付で紹介する。
本記事では以下を解説する。
- 九龍城砦(九龍寨城公園)の現在の様子
- 最短・迷わないアクセス方法(宋皇台駅)
- 映画ファン必見の期間限定展示の見どころ
九龍寨城公園へのアクセス方法
公園は九龍地区の「九龍城(Kowloon City)」というエリアにある。以前はアクセスが少し不便な場所だったが、現在は新駅の開業により選択肢が増えている。
日本では「九龍」を「クーロン」と呼ぶことが多いが、香港では「カオルーン(Kowloon)」と発音される。
現地で道を尋ねる際は、呼び方が異なる点を意識しておくと通じやすい。
1. MTR(地下鉄)で行く:宋皇台駅ルート【最短】
現在、最もおすすめなのが2021年に開業したMTR屯馬線(Tuen Ma Line)の「宋皇台駅(ソンウォントイ)」を利用する方法だ。
- 最寄り駅: 宋皇台(Sung Wong Toi)駅
- 出口: B3出口(九龍城方面)
- 行き方: B3出口を出て地上へ上がり、そのまま直進。賈炳達道(Carpenter Rd)という大通りにぶつかったら右折すると、数分で公園の入り口が見えてくる。
- メリット: 公園までの徒歩距離が約5〜8分と最も短く、道も平坦で分かりやすい。
- 注意点:改札からB3出口までは地下通路をかなり歩く
宋皇台駅は地下深く、さらに改札口からB3出口(九龍城方面)までは、動く歩道もない長い地下通路を約5分歩く。
その後、地上に出てから公園入口までは徒歩5〜8分ほどかかるため、改札通過から到着までは合計で10〜15分程度を見ておくと安心だ。
尖沙咀東(尖東)駅から屯馬線で4駅とアクセスがしやすい。
なお、筆者が訪れたときはB3出口がメンテナンス中で通れず、B2出口を利用して出入りをした。

2. MTR(地下鉄)で行く:楽富駅ルート【以前の定番】
宋皇台駅ができるまで、長らく「九龍城砦への最寄り駅」として定番だったのがMTR観塘線(Kwun Tong Line)の「楽富駅」だ。
- 最寄り駅: 楽富(Lok Fu)駅
- 出口: B出口
- 行き方: 聯合道(Junction Rd)を南へ下るようにして歩く。
- 徒歩: 公園まで約15分ほどかかる。
- 注意点: 宋皇台駅ルートに比べると歩く距離が長く、少し坂道もある。ただし、九龍城の街並みを上から眺めながら歩きたい場合には、今でも選ばれるルートだ。
筆者は、こちらのルートも歩いたことがあるがローカルな香港生活の雰囲気を感じられ散歩にちょうどよかった。
3. 路線バスで行く(最短ルート)
尖沙咀(チムサーチョイ)や旺角(モンコック)から向かう場合、バスは公園の入り口すぐ近くに停まるため、歩く距離を最短にできる。
- 主な系統: 1、1A、11D、42、75X、85 番など
- 降車バス停: 「賈炳達道(Carpenter Road)」または「九龍城轉車站(Kowloon City BBI)」付近
googleマップなどで現在地を確かめながら降りる場所を検討すると迷いにくい。
九龍寨城公園の園内地図
1の宋皇台駅からアクセスするとこの地図のある辺りから公園に入ることになる。

【期間限定】映画の世界を体感!「九龍城寨光影之旅」展

現在、九龍寨城公園内(衙門エリア)では、映画『トワイライト・ウォリアーズ』のセットを再現した特別展「九龍城寨光影之旅(Kowloon Walled City: A Cinematic Journey)」が開催されている。
2028年5月までの期間限定展示(※予定)だが、映画ファンなら悶絶するような「あの世界」が再現されている。

展示時間の制限や再入場の仕組みを把握しておけば、旅行中のスケジュールにも組み込みやすい。
現地滞在の計画を立てるなら、航空券や宿泊先もあわせて確認しておくと安心だ。
展示はどれくらい時間がかかる?
1回の入場で展示を見られる時間は15分と決まっている。
もっとじっくり観たい場合は、再度整理券をもらい、次の時間帯に再入場する形になる。
ただし、15分という制限があっても、来場者同士で譲り合いながら展示を見たり写真を撮ったりできるため、個人的には十分に鑑賞できる時間だった。
映画のセットが「里帰り」
劇中で使用された精巧なセットが、かつて城砦があったまさにその場所に再構築されている。

- 再現された名シーン: 主人公・洛軍(チャン・ロッグワン)がお世話になった「フィッシュボール(魚団子)工場」や、理髪店、歯科医院、売店などが実物大で並んでいる。劇中の小道具(ハイエイトチョコなど!)も展示されており、ディテールへのこだわりが凄まじい。




筆者は、他にもたくさんの写真も撮って満喫した。
展示を見たあと、チャーシュー飯を無性に食べたくなり夕食はチャーシュー飯となった。

- 城寨光影天台(光と影の屋上): 映画のラストシーンを彷彿とさせる「屋上」のセット。大型スクリーンに当時の九龍城砦の昼夜の景色が映し出され、啓徳空港へ着陸する飛行機の轟音が響き渡る没入型の展示だ。

見学のポイント(2025年12月現在)
- 場所: 九龍寨城公園内「衙門(Yamen)」エリア
- 入場料: 無料(ただし、混雑時は現地で配布される時間指定の整理券が必要)
- 見学時間: 1回15分程度の入れ替え制になる場合があるため、混雑日(土日・祝日)は特に時間に余裕を持って訪れたい。
整理券をまず確保しよう 公園に到着したら、まずは「衙門」横のテントで整理券を受け取るのが鉄則だ。待ち時間の間に、公園内のブロンズ模型や遺構をゆっくり見学すると効率よく回ることができる。

映画ファンのための「九龍城砦」見どころガイド
公園内をただ散策するだけでなく、当時の「魔窟」の姿を偲ばせる以下のポイントをぜひチェックしてほしい。
解体前の姿を再現した「ブロンズ模型」
南門(South Gate)付近には、解体直前の九龍城砦を200分の1スケールで再現した精密なブロンズ模型が設置されている。迷路のように入り組んだ建物と、当時の異常な過密ぶりが一目で分かり、映画のシーンが脳裏に蘇るはずだ。

実際に発掘された「南門遺構」
公園建設時の発掘調査で見つかった、清朝時代の「九龍寨城」の正門(南門)の土台と、石造りの扁額(看板)が保存されている。ここがかつての城砦の入り口だったという歴史の重みを感じられる場所だ。

なお、今回紹介した宋皇台駅や九龍城エリアへ向かうバスは、すべて**クレジットカードのタッチ決済**で利用可能だ。詳しい乗り方や注意点は、こちらの記事にまとめているので合わせて参考にしてほしい。
blog.fubukiefsf.info blog.fubukiefsf.infoまとめ
今の九龍寨城公園は、映画のような混沌とした熱気はなく、地元の人たちが散歩を楽しむ美しい公園だ。
しかし、一歩足を踏み入れ、展示された模型や遺構を眺めていると、確かにこの場所にあの「魔窟」が存在したのだという実感が湧いてくる。
新駅「宋皇台」の開業で、以前よりもずっと手軽に訪れることができるようになった。
初めて訪れる人や迷いたくない人は、宋皇台駅B3出口ルートが最もおすすめだ。
映画を観終えたあと、余韻が残っているうちに訪れる「聖地巡礼」として、ぜひ足を運んでみてほしい。