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香港国際空港から深センまで路線バスと香港MTR(地下鉄)で手軽に安く移動する方法 | 香港・深圳

香港国際空港から深センまで路線バスと香港MTR(地下鉄)で手軽に安く移動する方法 | 香港・深圳

はじめに

日本のパスポートでの中国へのノービザ(短期滞在ビザ免除措置)での入国が2024年11月30日より再開された。
以前は滞在期間が15日以内までだったが、今回から以前の倍の期間である30日以内まで滞在が可能となった。
ノービザ(短期滞在ビザ免除措置)で入国できた2019年当時だと香港へ行く場合に深セン(深圳)にホテルを取ることで移動には時間が掛かるものの宿泊費を安く抑えることが可能となっていた。
今は、円安傾向ではあるが、深センに宿を押さえたほうが香港で宿を取るよりも広さを含め安く取れるだろう。

深センと香港を行き来するのによく利用するイミグレーションの紹介

深センと香港を毎日行き来するならホテルを取るのに深センの福田駅周辺(高鉄)や羅湖駅(深セン)付近がおすすめだ。
おすすめな理由は、どちらもバスと異なり渋滞知らずの鉄道で時間に縛られず香港にアクセスできるからだ。
香港国際空港からであれば直接乗り合いバンやバスで移動することも可能だが、今回はあくまで移動を手軽にすることを本記事のコンセプトとするので今回は紹介はしない。

香港・深圳のイミグレーションのある駅まで走る香港MTR東鉄線
香港・深圳のイミグレーションのある駅まで走る香港MTR東鉄線

羅湖口岸

羅湖駅(深セン)付近であれば、イミグレーションを抜けることで香港MTRの羅湖駅(香港)まで繋がっており東鉄線で香港島の金鐘駅まで直接アクセスできる。
こちらのルートであればオクトパスカードで移動が可能だ。
一番メジャーなイミグレーションでもある。

羅湖口岸 イミグレーションの営業時間

6:30-24:00(UTC +8)
※最もメジャーなイミグレーション。利用したことある人も多いのではないだろうか?

福田口岸

深圳地下鉄の福田口岸まで行っても香港へ鉄道で行ける。
こちらのルートの場合は、香港側は香港MTRの落馬洲駅へ出ることができる。
所要時間としては高速鉄道を使ったほうが速いことが多い。
こちらのルートでもオクトパスカードで移動が可能だ。

福田口岸 イミグレーションの営業時間

6:30-22:30(UTC +8)

※羅湖口岸に比べると営業時間が短いので注意。

広深港高鉄西九龍站口岸

福田駅(高鉄)であれば、高速鉄道なので九龍半島先端部の観光地にほど近い九龍西駅付近まであっという間にアクセスできる。
イミグレーションも九龍西駅(広深港高鉄西九龍站口岸)にあるので深セン側ではチケットを買って乗車するだけとなる。
ただし、手荷物検査が必要で乗車方法や手続き、待ち時間が飛行機と似ているため日本の新幹線の様にすぐには乗車できないので注意が必要だ。
所要時間としては、他のルートとさほど変わらないこともある。

広深港高鉄西九龍站口岸 イミグレーションの営業時間

6:30-23:30(UTC +8)

※香港にある九龍西駅構内にある。

Trip.comでも香港と深圳の高速鉄道チケットを予約できる

Trip.comで中国高速鉄道のチケットを取るのが手軽で筆者はよく利用する。

香港国際空港から羅湖または落馬洲のイミグレーションを目指すなら(羅湖口岸・福田口岸)

香港国際空港のバスターミナルから上水駅へA43またはA43P番号のバス停を探し乗車する。 下記写真で紹介するが、香港国際空港の路線バスターミナルの入口にバス乗り場の案内があるのでその中からA43P,A43のバス停を探して乗車しよう。
上水駅では終点まで乗車する必要はなく駅の横のバス停にも停車するのでそこで下車したほうが移動が楽だ。

香港国際空港の路線バスターミナルの入口にバス乗り場の案内がある
香港国際空港の路線バスターミナルの入口にバス乗り場の案内がある

A43のバスの様子
A43のバスの様子

早朝深夜に上水駅に向かうならNA43かN42Aのバスを探そう

かなりレアケースかもしれないが深夜の始発前に香港国際空港に到着した後、上水駅始発頃の電車で羅湖を目指す場合、深夜バスを利用する必要があるかもしれない。 その場合は、時間はかかるがNA43かN42Aの深夜バスを利用することで移動が可能だ。
ただし、NA43は日中のバスと違って料金が割高となっている。
N42Aは時間はかかるが少し運賃が安く一長一短。

A43 A43Pのバス停(深夜バスのNA43とNA42も同じバス停)
A43 A43Pのバス停(深夜バスのNA43とNA42も同じバス停)

香港空港から上水駅までのバスの運賃

路線番号 運賃 所要時間(目安)
A43 32.4HKD 約53分程度〜
A43P 32.4HKD 約52分程度〜
NA43 47.2HKD 約56分程度〜
N42A 31.1HKD 約74分程度〜

※所要時間は道路状況や乗客の量で変動するので多めに時間をみたい。
参考:
www.kmb.hk

香港MTR 東鉄線 上水〜羅湖・落馬洲(福田口岸)の運賃

区間 運賃(オクトパス / 通常運賃) 1等車運賃(オクトパス / 通常運賃) 所要時間
上水〜羅湖 26.5HKD / 28.0HKD 53.0HKD / 56.0HKD 約6分程度
上水〜落馬洲 26.5HKD / 28.0HKD 53.0HKD / 56.0HKD 約12分程度

※上水〜羅湖・落馬洲間は、香港MTRの一日乗車券では乗車できいので注意。別料金となる。
※クレジットカードのタッチ決済で乗車の場合はオクトパスの運賃を参照。
参考:

www.mtr.com.hk

blog.fubukiefsf.info

香港MTR 東鉄線 金鐘・紅磡〜羅湖・落馬洲(福田口岸)の運賃

区間 運賃(オクトパス / 通常運賃) 1等車運賃(オクトパス / 通常運賃) 所要時間
金鐘〜羅湖 52.2HKD / 55.5HKD 104.4HKD / 111.0HKD 約44分程度
紅磡〜羅湖 41.6HKD / 45.0HKD 83.2HKD / 90.0HKD 約39分程度
金鐘〜落馬洲 52.2HKD / 55.5HKD 104.4HKD / 111.0HKD 約50分程度
紅磡〜落馬洲 41.6HKD / 45.0HKD 83.2HKD / 90.0HKD 約44分程度

※1等車に乗る場合時間があれば一度上水で改札を出て下車した後、上水〜羅湖・落馬洲のみ普通車に乗ると少しだけ運賃が安くなるテクニックがある。(改札を出た後少し時間が立たないと再入場できないため急ぎのときはおすすめしない。)
※クレジットカードのタッチ決済で乗車の場合はオクトパスの運賃を参照。
参考:
www.mtr.com.hk

blog.fubukiefsf.info

香港(広深港)高速鉄道 香港西九龍〜福田・深圳北の運賃(参考値)

区間 運賃 乗車時間
香港九龍西〜福田 約1300円前後 約14〜15分程度
香港九龍西〜深圳北 約1500円前後 約18〜28分程度

※運賃は列車や日にちよって異なる場合がある。 ※香港側から乗車する場合は、先に手荷物検査やイミグレーション手続きが必要なため日本の新幹線ようにすぐに乗車は出来ない。
飛行機のように最低1時間前には改札を通る必要がある。
また、列車乗車前の改札は出発の10分前には締め切るため早めの移動が必要となる。

※深圳側から乗車する場合は、イミグレーション手続きはないが駅に入る際に手荷物検査があり列車乗車直前に改札があり飛行機と同様のため最低でも40分前には駅に到着したい
また、列車乗車前の改札は出発の10分前には締め切るため早めの移動が必要となる。
乗車までの手間を考えると乗車時間は長いが香港MTR(羅湖・落馬洲)を利用するルートのほうが速い場合もある。

参考:Trip.comの列車予約

深圳湾口岸から深圳へ行くには

深セン側は、深圳湾口岸まで深セン地下鉄13号線が開業し利便性が高くなった。
香港側も屯馬線とバスで深圳湾口岸まで行くことが可能だ。
詳しくは、下記記事を参考にしてほしい。

blog.fubukiefsf.info

蓮塘口岸(香園圍口岸)から深圳へ行くには

香港MTRの東鉄線で上水駅までまず行き。
上水駅から59Sのミニバスで香園圍口岸へ行くことで深センの蓮塘口岸へ出ることができる。
元朗や屯門などからもバスが出ているので行く場所によっては便利だろう。
蓮塘口岸には、地下鉄の蓮塘口岸駅があり2号線(8号線)で華強北などへアクセスすることもできる。

詳しくは、下記記事を参考にしてほしい。
blog.fubukiefsf.info

番外編:終電を逃して深夜に香港と深圳のイミグレーション(国境)を越えるには

24時間営業の皇崗口岸を目指すことで国境を越えることが可能だ。
ただし、今回紹介した、羅湖口岸・福田口岸と異なりイミグレーション内での香港側から深セン側への徒歩での移動ができない。 これはそれぞれのイミグレーション間に距離があるためイミグレーション内をシャトルバスを利用して移動となる。 案内もあり、現金またはオクトパスカードが利用できたと思うので、迷うことはほぼないだろう。
また、深圳に到着してから、深夜は地下鉄が営業していないためタクシーやシェアサイクルでの移動となり注意が必要。
筆者は、過去深夜に旺角からミニバス(616S)で皇崗口岸(落馬洲管制)へ行き、無事イミグレーションを越えたあと深セン側の羅湖駅付近のホテルまで移動したことがある。
シェアサイクルを利用したのは費用を抑えるためだったので万人におすすめできるものではない。

香港市街地から皇崗口岸までは深夜のミニバスで行くことは出来るが、国境越えてからの交通手段確保はタクシーを使わないとなると少し敷居が高い。 近年は、DiDIなどのアプリで車を呼べるのでわざわざシェアサイクルを利用する必要はないかもしれない。

616S ミニバス乗り場

地下鉄であれば、太子駅と旺角駅の中間地点辺りの西洋菜南街に616Sまたはバスの始発のバス停がある。
東鉄線の旺角東駅からも徒歩圏内だ。
このミニバスは営業時間が22:25〜05:30と深夜のみの営業となっており、ミニバスなので時刻表は特にない。
ある程度席が埋まるか満席になるとすぐに発車するので乗車する場合は、余裕を持って行動したい。
途中、旺角(旺角道、洗衣街)何文田(亞皆老街)や九龍塘(窩打老道)と沙田頭(獅子山隧道公路)のバス停を通る。
オクトパスカードが利用できる。

旺角 西洋菜南街にあるミニバス(616S)のバス停へのgoogleマップリンク

中国入境後迷わないために

中国国内では基本的にgoogle系のサービスが利用できない。
特に、日本でおなじみのGoogleマップは意図的に地図がズレているため使い物にならない。
中国国内でも利用できる地図を下記記事にまとめたので参考にしてほしい。

blog.fubukiefsf.info

まとめ

香港・深圳間の移動は時間さえあれば24時間可能だ。
安い航空券であれば、夕方以降に香港に到着して到着日はホテルまでの移動で終わってしまうことも多いだろう。
深センに宿を取る人は少ないかもしれないが、深圳もなかなか面白い雰囲気の街なので観光ではないが見学するのはおすすめだ。
香港は深夜であっても運賃は少し高くなるものの路線バスが走っているのがありがたい。
過去、 香港・深圳間の移動で陸路はメジャーなイミグレーションを一通り越えた事があるが鉄道での移動が一番手間なく自身のペースで移動できるため楽だった印象だ。
移動手段があることだけを知ってるだけでもだいぶ気持ちは楽なので香港旅行で深センに宿を取るなら始発と終電の時間はしっかり抑えておきたい。